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24/25インフルエンザシーズン準備

2024年9月6日
インフルエンザと聞くと冬に流行するイメージですが、23/24の昨シーズンは9月から流行が拡大するシーズンでした。
まだ国内では流行状況になってはいませんが、準備を始めるに早いに越したことはありません。
今シーズンの日本でのインフルエンザの流行について予想する際、南半球の状況は重要な指標となります。
南半球では、日本と逆の季節にインフルエンザシーズンがあり、その状況を分析することで、
今後の流行パターンやウイルスの変異状況をある程度予測できます。

南半球(オーストラリア)の現状
例年よりも早い時期に流行が始まりました。流行の規模は昨年よりも大きく、流行のピークである7月上旬は、
コロナの規制が緩和され大きく流行した2022年よりもさらに流行が拡大した状況でした。

Australian Respiratory Surveillance Report Viral Respiratory Diseases Epidemiology and Surveillance Section Report 8, 2024.
https://www.health.gov.au/resources/publications/australian-respiratory-surveillance-report-8-1-july-to-14-july-2024

これらの南半球の状況を考慮すると、日本でも例年より早く流行が始まることがあるかもしれません。
特に気温が下がり始める秋口から注意が必要です。

検査室ではインフルエンザの検査キットを通年で準備していますが、地域の流行状況によって在庫を増やすなど調整をしてます。
また、当院外来でもインフルエンザワクチン接種を行っております。
例年は10月初旬にホームページに案内を掲載し、11月初旬から接種を行っています。
ホームページをご確認のうえ、お電話にてご予約ください。
執筆 2024年9月6日 新横浜リハビリテーション病院 検査科 永野 貴司