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新病棟開設に向けて

2023年6月29日
暑い日が続いていますが、水分補給など脱水対策はできていますでしょうか?

 当院は各病棟に担当薬剤師がおり、入院患者さんの薬物療法の支援を行っています。 2023年9月には、新たに回復期病棟、地域包括ケア病棟、緩和ケア病棟が開設するため、薬剤部でもその準備が始まっています。

 6月からは緩和ケア病棟立ち上げメンバーとしての準備も始まり、私もメンバーの一員として参加しています。
当院の緩和ケア病棟は「おひとりおひとりを大切にした緩和ケア」という理念のもと、他職種で協働し、患者さん、ご家族の苦しみを和らげ、生きることを支えていきます。

 緩和ケアにおける薬剤師の主な役割は、皆さんのイメージする薬剤師と同じで、薬が関わる全てについて支援していくことです。
さまざまな苦しみを緩和するために、患者さんはいくつかのお薬を服用します。同じ薬を飲んでいても、その時の体調や飲んでいる薬の種類など患者さんの状況はそれぞれ異なるため、お薬の効き方が変わることがあります。

お薬が効きすぎていないか、副作用はないか、など丁寧に確認し、その方にとって最も良い方法でお薬が使用されるよう、医師、看護師と協力しながら支援していきます。 また、お薬が飲みづらい、このお薬は何のために飲んでいるのか、お薬の副作用が心配など、患者さんやご家族、スタッフからの薬に対する困りごとや疑問、不安に対応します。

 緩和ケアとは、心と体のつらさを和らげ、その人らしい生活を送れるようにするケアのことです。お薬のこと以外にも、辛いこと、悲しいこと、嬉しいことや楽しかったこと、気持ちが楽になること、色々なことを気軽にお話してもらえるような存在でありたいと思います。

 緩和ケア病棟開設まであと2か月。今は自己研鑽に励みながら、その日を迎えることを楽しみにしています。
薬剤部ミーティングの様子
医師による緩和ケアの講義
グループディスカッションの様子
執筆 2023年6月29日 新横浜リハビリテーション病院 薬剤部 大野 瑞穂