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こんにちは。当院のブログ・コラムをご覧いただきありがとうございます。
今日は検査科の業務の一部をご紹介させて頂きます。皆さんは臨床検査技師という職種をご存知でしょうか?
検査科には臨床検査技師という国家資格を持った検査の専門職がいます。血液検査、尿検査、心電図検査、超音波検査といった様々な検査を行いますが、その中の1つの尿検査についてご紹介いたします。
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まず採尿して頂いた尿で定性(ていせい)試験を行います。
尿の中で形の無い成分(無形成分)である、尿蛋白、尿糖、尿潜血
などを調べます。小さな試験紙がいくつもついたスティックを尿に
浸してから、試験紙の色の変化をみて判定を行います。
定性試験の項目を幾つか紹介します。
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●尿蛋白・・・腎臓や尿路系(尿が通る管)の障害や機能の低下を調べます。正常でもごく微量に排泄されています。
●尿糖 ・・・尿中のブドウ糖を調べます。正常では尿中には出てきませんが、糖尿病などで血糖値が高くなると尿中に出てきます。
●尿潜血・・・尿中に赤血球があるかを調べる検査です。腎臓や尿路系に出血があると陽性になります。
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定性検査の次に、尿沈渣(にょうちんさ)の検査をします。
尿を高速回転させると尿中の細胞などが下に沈殿します。これを
顕微鏡で観察しながら細胞を分類し数をカウントします。尿中に
出ている細胞の種類やその数によって、腎臓や尿路系の異常を見
つけたり、治療経過の判定に役立てたりします。
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簡単ではありますが、臨床検査技師の業務の1つをご紹介いたしました。なかなか表に出ることのない検査科ですが、縁の下の力持ちとして、これからも正確な検査データを臨床の現場に提供できるようスタッフ一同努めてまいります。
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執筆 2015年2月20日
新横浜リハビリテーション病院
検査科
永野 貴司
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