2013年11月定期掲載
採血の結果が気になったら超音波検査をうけよう!
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皆様は毎年健康診断をうけていますか?
生活習慣病の早期発見や、健康管理のために定期的に健康検査をうけている方々、あなたの検査結果はいかがですか? 検査数値の判定が「A」や「B」の方・・・。 とりあえずは心配ないと思われます。・・・が、それ以外の方やっぱり気になりますよねぇ。 (要注意、経過観察・要検査・治療を要します等)
健康診断はスクリーニング(ふるいわけ)検査です。病気が見つかるのはごく一部であって、異常のないケースが沢山あります。
当院で健康診断を受けられた113名の方の結果を調べてみると、血液検査で75%の人に肝臓系及び脂質系に異常が認められ、さらに超音波検査で約40%の方が脂肪
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肝と診断されました。脂肪肝とは肝臓に中性脂肪が異常に蓄積された状態のことです。近年急増中で、日本人は成人の3人に1人がなっているとも言われています。原因はお酒の飲みすぎなど食生活 をはじめとした「生活習慣」!
特に女性にありがちなのが「甘いモノの食べすぎ」です。肝臓に脂肪が異常にたまった「脂肪肝」は、放置すると肝硬変や肝臓がんになりかねないばかりか、糖尿病の発症リスクの上昇、動脈硬化の促進といった危険性もあります。しかし、脂肪肝は「だるい」「食欲不振」「冷え」「肩こり」などの自覚症状が出る時もありますが、ほとんどの場合は自覚症状がありま
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せん。今回の調査でも1/4の人は自覚がありませんでした。脂肪肝の有無は健康の一つの鏡となるものですから検診で指摘をうけた場合は十分に注意し,早めに対策を練って肝臓の脂肪を除くことが大切です。
そんな訳で、できるだけ多くの健診受診者には超音波検査を受けていただき、早い時期での脂肪肝発見に繋げて頂けたらと思います。
「要検査」と言われたあなた、放置していると、健康診断を受けた意味すらなくなってしまいますよ!
充実した生活はまず健康! 健診はその為のスタートラインです!
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執筆 2013年10月24日
新横浜リハビリテーション病院
検査科
佐藤 正一
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