2013年7月定期掲載
医療業務における放射線被曝
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こんにちは。今回はレントゲン写真やCT検査など放射線を扱う検査の被曝量について画像診断部からお話させていただきたいと思います。
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画像診断部とは簡単に言うと、レントゲン写真やCT検査、バリウムの検査など放射線を扱いながら検査を行う部署です・・・。原発事故以来、放射線に対して関心をもたれた患者様もいらして「検査を行うにあたって身体に影響はないのでしょうか?」、「ついこないだもCT検査を行ったのですが、またCT検査を行って身体に影響はないのでしょうか?」と尋ねてこられる方が多くなりました。
では、果たして人体に影響はあるのでしょうか?・・・。残念ながら全くないとは言えません。
しかし、レントゲンやCT検査などを頻繁に行うことが原因で人体の生命を脅かす影響があるかと言われたらそれはないと予想されます。
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発ガン率で言えば、胸部のレントゲン1枚で、タバコ1箱を吸った場合の発ガン率と同じくらいと言われています。ヘビースモーカーは一日で数箱吸う方もいらっしゃいますよね。
また、飛行機に乗ると高い高度
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を飛ぶために「宇宙線」と言う宇宙から降り注ぐ放射線に被曝しています。胸部のレントゲンはこれらと同じくらいの線量を瞬間的に当てることにより画像にしているので、特別多い量というわけでもありません。
CT検査に関しても同じです。胸部CTは胸部レントゲンに比べれば被曝量は増加します。しかしCTは、被曝のリスクと撮影により得られる情報を比較して、得られる情報の方が大きいと判断した時に撮影するものです。頭部CTに関しては一週間に数回撮る場合もしばしばあるくらいですから・・・。
それほどレントゲンやCT検査においての被曝量は微量なのです。
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もしレントゲンやCT検査、バリウム検査を行う際、被曝量以外でも不安な点がありましたらお気軽にお声掛け下さい。
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執筆 2013年06月13日
新横浜リハビリテーション病院
画像診断部
銭元 秀明
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