2012年8月定期掲載
リハビリテーションの中の作業療法
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『リハビテーションという言葉を聞いてどんな風景を想像しますか?』
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おそらく、一生懸命歩く練習をしたり、手足を動かしている様子を想像されたのではないでしょうか。皆さんが想像され、また実際に目にしたことのある風景は、実はリハビリテーションの中の理学療法(PT)と呼ばれるものが多く、自分の手や体を使って、また種々の器具を用いて患者の手足を動かす治療を行います。
今回は、リハビリテーションの中の作業療法について少しお話しようと思います。
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作業療法ではいろいろな作業や活動を使って治療を行います。この作業や活動とは手工芸や木工・陶芸といったものだけでなく、食べること、トイレに行くこと、着替えること、寝る・休憩をとることなど日常生活の諸動作や音楽やゲーム・遊びなど人の生活全般にわたる広範囲なものです。
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私たち作業療法士は、心身の状態を見極め、その人が人間らしく生きていくために何が必要なのか、そのためにはどんな能力が必要なのかを考え、適合する作業種目を用いて治療を行っています。
皆さんは次のような経験をされたことはありませんか。
『何かをやっていることで、不安や心配を忘れることができた。』『初対面の人でもスポーツやゲームを通して交流をもてた。』『熱中していて、痛みや疲れを感じることなく体を動かすことができた。』このように作業や活動には不思議な力があります。
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作業療法は、「さあ今からリハビリだ」と構えなくても、楽しく作業や遊びに熱中することで、いつの間にかそれがリハビリになっていたということも多いのです。
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当院で働く作業療法士は明るく活気のあるスタッフばかりです!!
これからも作業を通して患者様が生き生きと自分らしく生活が送れるように支援していきたいと思います。
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執筆 2012年7月18日
新横浜リハビリテーション病院
リハビリテーション科
青木 麻依
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