2012年1月定期掲載
「人とのつながりを大切にして・・」
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新年あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いいたします
みなさんは、昨年はどのような1年をお過ごしだったでしょうか・・
私は昨年の5月より総合相談センター内にあります地域連携室での勤務となり、人と人とのつながりの大切さを多くの方々から学ばせていただきました。
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地域連携室とは、文字通り、地域との連携を図る部署です。地域の複数の病院や診療所がお互いの特徴を活かして医療機能を分担し、かつ連携しながら効率的で質のよい医療を目指しています。その中で私たち、回復期リハビリテーション病院では、急性期病院での治療を終えた患者さんに1日でも早く入院前の生活、その人らしい生活をしていただけるようにリハビリのお手伝いをさせていただく役割をもっています。患者さんの病状、障害の程度、何が出来て何が出来ないかを見極め、そして今後の生活に何が必要なのかを患者さんやご家族と一緒に話し合い、ゴールを設定します。
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もちろん、ゴールは自宅復帰ではなく、自宅に帰ってからの患者さんやご家族がその人らしく自立した生活を送ることです。医師、看護師、リハビリスタッフ、薬剤師、栄養士、相談員の他職種で構成されたチームで患者さんの生活の再構築に向けて、必要とされるケアを考えリハビリを実施していきます。一人の評価や一職種の見方で今後の患者さんの大切な生活を決定できるものではないのです。多くの専門職で構成されるチームでの情報の共有が必要なのです。
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そして、急性期での治療、回復期でのリハビリを終えた患者さんはいよいよ維持期である在宅生活に復帰です。病院内での連携から、地域への連携が必要になってきます。リハビリは病院で完結するわけではありません。安心して退院後の生活が送れるように、地域のサービス担当者と一緒に在宅サービスの導入や社会参加を促進する手段なども考慮し、患者さんの可能性を地域につなげていきます。私たち地域連携室とは入院から在宅への過程の中で「患者さんを支える」「ご家族を支える」「他職種に働きかける」「地域へつなげる」という4つの視点を常にもち、人と人とのつながりを大切に支援させていただいている部署なのです。
でも、忘れてはならないのは、私たちは日々、リハビリに一生懸命に取り組まれている患者さんの笑顔や、その患者さんを温かい気持ちで見守られているご家族の想いから大きなパワーを頂いていることに感謝する気持ちです。患者さんから頂いたパワーをぜひ、次のリハビリを必要としている患者さんへかえしていけるよう、人と人とのつながりを大切にしていきたいと思います。皆様にとって、笑顔あふれる1年となりますように・・
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執筆 2012年1月1日
新横浜リハビリテーション病院
総合相談センター 看護師長
佐藤 貴子
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