2011年11月定期掲載
「食事を通して目指す充実した入院生活」
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今回は食事に関するお話です。
当院は回復期リハビリ専門の病院です。そのため急性期病院と比較すると入院期間が長く、その入院期間はリハビリが中心となるので、そのリハビリに耐えうる栄養状態の維持・増進が私たち管理栄養士の努めだと日々感じています。
食事とは私たちが生きていく上で必要な栄養を摂取するものであり欠かすことができないのと同時に、当院のようにリハビリを専門とする病院においては、適切な栄養管理とリハビリとの併用により患者様のADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)の向上が期待できるのではないでしょうか。
そして、それ以外に食事は、人を幸せな気持ちにするという一面も持っています。入院中の食事ではご自宅での食事とは異なり、食材や調理方法に限りがありますが、そんな中であっても少しでも患者様に喜んで頂ける食事を提供できるよう日々努めています。
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年に数回、その季節に合ったイベントを企画し行っています。例年の夏はそば打ちを行っています。委託給食会社の職人による手打ちそばのデモンストレーションを行った後で患者様自身にもそば打ちに参加して頂いています。多職種の職員のサポートの元で、そば打ちを楽しんでいらっしゃる患者様の姿がとても印象的です。
そして昼食時には打ちたてのそばと揚げたての天ぷらを召し上がって頂き、毎年患者様からは大変好評を頂いております。
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こういったイベントでは患者様に楽しんで頂くことはもちろんですが、こういったイベントそのものがリハビリの一環として行えるのであれば、より充実したものになるのではないでしょうか。
そして、患者様自身に参加して楽しんで頂いた後でおいしい食事を皆さんで召し上がって頂くことによって、より満足感を得て頂けるのではないでしょうか。
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これからも私たち管理栄養士は食事を通して患者様の入院生活がより充実したものになるよう努めていきますので、食事に関するご意見、ご感想等がありましたらお気軽にご相談下さい。
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執筆 2011年10月28日
新横浜リハビリテーション病院
栄養科
比嘉 佳美
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