2011年9月定期掲載
「ボランティアの方々に支えられて」
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当院には多くのボランティアの方々に参加をしていただいています。7月には当院のハンドベル隊“たなばたさま”の音色で始まった「七夕コンサート」が行われました。
メインは大正琴「コスモス会」5人の淑女の皆様による演奏です。病院近くにお住まいのメンバーのお一人が立ち寄られてから、時々演奏に来ていただいています。コバルトブルーの素敵な衣装で8曲の演奏が始まりました。演奏に合わせて、参加されているおよそ50名の患者様たちは懐かしい歌を口ずさみます。
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外の気温が真夏日を示し院内は28度に設定したエアコンが動いていますが、みんなの熱気で気温急上昇。そんな中での大合唱は感動です。 野に咲く花のように・ふるさと・浜辺の歌・たなばたさま・みかんの花咲く丘・古城・青い山脈・高原列車は行く・・・澄んだ音色の大正琴の響きは暖かく、あっという間に時間が過ぎていきました。歌詞カードを大切にお持ち帰りいただきました。病室でも口ずさむことでしょう。
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暑かった夏が終わろうとしています。9月には「秋の日に」という手工芸のお楽しみが待っています。
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いつも元気いっぱいの先生は患者様にも大好評!今回はイーゼルに秋のイメージの飾り付け、ブリザーブドフラワーも可憐で写真等が飾れるようになっています。先生は国立市のご自宅から大きな荷物(材料)を持って来院されます。1年に6回のペースで季節感あふれる飾りを教えていただき、患者様は無論ご家族の方も一緒に参加される場合もあります。同じ材料でも仕上がりが一つひとつ違って同じものはありません。先生が最後にちょっと魔法をかけてくださいます。完成した作品を患者様は枕元に飾ったり、ご家族へのプレゼントにしたり、お一人で2個作られる方も・・・
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日常の入院生活にちょっと変化をと、毎月ヴァイオリンを片手に各病棟の食堂で演奏が始まります。
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ピアノ教室の先生はご家族が入院されてからのご縁で始まり,もうすぐ2年になろうとしています。 ヴァイオリンで患者様のリクエストに応えます。 円になって身体も一緒に動かしたり、誕生日月の方のお祝いソングをみんなで歌ったり・・・隣の病棟からヴァイオリンが聞こえると患者様たちは準備を始めます。先生のきれいなスパンコール刺繍の衣装もとても楽しみ。ヴァイオリン演奏前の姿にプロであることを感じます。
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ボランティアの方々は、揃って患者様からパワーをいただいていることをお話しされます。患者様も優しい笑顔でそれぞれの時間を過ごされます。お知らせのポスター(ワンパターンですが・・・)を掲示して、多くの患者様にお好きなように参加していただいているのがいいのかもしれません。継続して実施できていることに感謝です。
もしかすると一番楽しんでいるのは私かもしれないと思うこの頃です。今後はもっと多くのボランティアの方々が当院へ参加していただけるような環境を作っていきたいと考えています。
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執筆 2011年8月29日
新横浜リハビリテーション病院
看護部
高村文子
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