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新横浜リハビリテーション病院 作業療法部門広報誌
しんよこOT新聞
【熱中症が起こるのは室内が最も多い?】
暑い日が続いていますが、この時期に気をつけたいのは熱中症です。気温や湿度が上がる6~9月は熱中症への注意と対策が特に必要です。熱中症と言えば、その多くが炎天下の屋外で発症していると思いがちですが、実は最も多い発生場所は室内です。
外気温が高くなっていると、思っている以上に室温も上昇していることに多くの人が気づかないからです。また、よく適温は28℃ということを聞くかもしれませんが、これはエアコンの設定温度ではなく、室内の適温であると言われてます。
その為、屋外が40℃近い特に暑い日は、その分エアコンの設定温度を下げて
室温が28℃程度になるように調整する必要がある
のです。是非、自身がいる場所に温度計を置くようにしてみましょう!
~小まめな水分補給を忘れずに!!~
【 整容(身だしなみ)で爽快感を感じましょう! 】
洗面(顔を拭く)湿らせたガーゼや蒸しタオルを使いましょう!
目、鼻、口の周りなどの汚れを除去し、感染症を防ぐことにも繋がります。
目頭から目尻へ、額・頬は中心から外側へ、口の周りは円を描くように拭きます。
洗面による刺激により血流が促され、爽快感が得られ、気持ち良く1日をスタートするきっかけになります。
≪なぜ高齢者は“暑い”と感じにくい?≫
人間が暑さにさらされ、皮膚に存在する温度センサーが暑さを感知すると、その情報は視床下部にある体温調整中枢に伝えられます。
体温調整中枢が“暑い”と判断すると、皮膚血管や汗腺に命令を出し、皮膚血流量や発汗量を増やします(= 熱を放散する)。
高齢者は老化に伴い皮膚の温度センサーの感度が鈍くなり、暑さを感知しにくくなるため、汗があまり出なかったり、エアコンなどでの室温調整を積極的に行わなかったりするため、熱中症になってしまうことが多いのです。
自助具の紹介 <長柄ブラシ>
運動麻痺による手足の不自由さだけではなく、年齢と共に身体が硬くなると、入浴の際に足先を洗ったり背中を洗ったりすることが難しくなることがあります。
この様な持ち手の長いブラシを使うことで、届きにくい部分が洗いやすくなることもあります。

この様に、身の回りの動作が行いやすく
なるような道具は他にも色々あります。是非、担当の作業療法士に相談してみてください。
今月の豆知識
Q.夏場は血圧が高くなる?低くなる?
A.夏は気温の上昇に伴い、体温を下げるために血圧が拡張したり汗と共に塩分も排出されたりすることから、
血圧が下がりやすい季節といわれています。